Monday, 7 April 2008

さるかに合戦 The Battle Between Crab And Ape

Have you ever heard of the battle between crab and ape? No?... Then let me narrate how it took place:

さるかに合戦
(English version below)



むかし、むかし……。 あるところに……、

おなかをすかしたお母さんガ二がすんでいました。

なにかたべないと、おなかの子どもがそだちませんので、

一生懸命、食べ物をさがしましたが、なかなかみつかりませんでした。

 そこへ、欲ばりで、らんぼう者のサルが、

カキの実をかじりながら、あらわれました。

「ヒャー、わあ、うまい。カリッ!」

「くいたいか?むしゃ、むしゃ。」

「モグモグ……これでもくらえ。」

と、サルはカキのたねをお母さんガニになげつけました。

まったく、いじわるなサルです。

「ヒヒヒ、ああうまい。」

サルはみせびらかすように、ふたつめのカキをたべました。

お母さんガニは、しかたなく、また、すごすごと、たべ物をさがしにいくのでした。

そのときです。

「あっ!」

カニはやっとみつけました。大きなおにぎりです。サルもみつけてとんできました。

だが……、カニも必死です。

「これは、わたしがみつけた。」

「ヒヒヒ、そいつを、おらにくれんねえか」

「だ、だめ、わたしのよ。これは!」

「そんじゃ、カニさんよ、とりかえっこしねえか?」

「な、なにとよ。」

「こ、このカキのたねととりかえるんだよ。」

「こいつをまけば、カキの木がはえてきてよ…。」

「そのうち、くいきれねえほどの、あまいあまーい実が……どおーっさりなるんだぜ。」

「あっ!」

らんぼうなサルはカキのたねをおくとさっさと、おにぎりをぱくつきはじめました。

「ヒャー、うめえー。」

腹をすかしたカニにのこされたのは、カキのたねだけ。

いじわるザルは、おにぎりをたべてしまうと、さっさとかえっていきました。

「ハハハハ……!」

カニは最後の力をふりしぼって、カキのたねをまきました。


そして、

「早く芽をだせカキのたね、ださぬと、はさみでチョンぎるぞ。
早く芽をだせカキのたね、ださぬとはさみでチョンぎるぞ。」

と、うたいながら水をかけたり、一所懸命、世話をしました。

「早く木になれカキの芽よ、ねらぬと、はさみでチョンぎるぞ。
早く木になれカキの芽よ、ならぬと、はさみでチョンぎるぞ。」

「早く実がなれカキの木よ、ならぬと、はさみでチョンぎるぞ。
早く実になれカキの木よ。ならぬとはさみでチョンぎるぞ。」

みるみる大きくなったカキの木に、たくさんの実がなりました。

やっとカニの努力がみのったのです。

「よーし。」

あれー、せっかくのカキの実に手がとどきません。

そこへあらわれたのが……、あの、いじわるザル。しめたとばかりにちかよってきました。

「あっ!これは、わたしのカキの木だ。」

「フフフ、どうやってとるのかねえ?

「いいから!これは、わたしのだ。」

そんなカニにおかまいなし……。サルは木にスルスル……。

「フフフ、おらがとってやろう。」

と、いいながら、まっかなカキの実をとり、

「やめろ!」

というカニには、しらん顔でガブリッとかじりつきました。

「カキーッ、うー、うめえ。」

カニは木にのぼれないいのがかなしく、

「お願い、わたしにもとっておくれよ、ね。」

サルはいじわるい目をしてカニをみると、

「よーし、おまえにも……とってやろうな。」

青い実をとると、カニめがけて、

「えーい!」



なんて、ひどいサルなんでしょう。

お母さんガニが、岩の上へおちたひょうしに、そのおなかからは、

かわいい三びきの子ガ二がうまれたのです。

 一方、サルのほうは……、さんざん、カキの実をくいちらすと、

大けがのお母さんガニのことなんか、わすれたように、

自分のすみかに、とっとと、かえっていきました。

あーあ、そのけががもとで、お母さんガニは死んでしまったのです。



 かわいそううな子ガニたち、それでも……。

「サルのことはけっしてわすれないぞ。」


 そうちかいあって、力をあわせ、たすけあっていきていきました。

こうして、大きくなった子ガニたちは、ある日。

あのにくいサルめをやっつけようと、いさんで家をでかけました。

しばらくいくと、クリがいました。

「おいおい、子ガニよ、どこさいく?」

「あの、いじわるサルのやつをやっつけにいくところさ。」

「なに?あいつか!よし、おらもいく!」

クリも、サルにはうらみがあったので、いっしょに、いくことにしました。

しばらくいくと、ハチがいました。

「おいおい、子ガニよどこさいく?」

「あのらんぼう者のサルめをやっつけにいくところさ。」


「なに?あいつか! よし、おらもいく!」

ハチもサルにはうらみがあったので、いっしょにいくことにしました。

しばらくいくと、牛のクソがいました。

「おいおい、子ガニよどこさいく?」

「あの欲ばりなのサルのやつをやっつけにいくところさ。」


「よし、おれもいく。」

さらに、いくと、ウスがいました。

「おいおい、子ガニよ、どこさいく?」

「あの、にっくいサルのやつを、やっつけにいくところさ。」


「なに?あいつか!よし、おらもいく。」

こうして……子ガニたちといっしょに、

クリ、ハチ、牛のクソ、臼も、サルのすみかめざしてすすんでいきました。


みんなは、ついに山はずれのサルの家につきました。

サルは悪がしこい、らんぼう者です。

いつどこからおそってくるかもわかりません。

サルの家をていさつしてきたハチが、もどってきました。

「サルのやつは、るすだぞ。いまのうちにもぐりこんで、まちぶせしよう。」

みんなは、サルの家にかくれてまちぶせすることにしました。


「サルのやつ、かえったらさむいさむいと、いろりにあたるだろう。」


「よし、じゃ、ぼくがいおりの中にかくれて、パチンと、はじけよう。」

クリはいろりの灰の中にかくれました。

「クリがはじけりゃ、サルはやけどだ。


あついあついと、水でひやしに水がめへ……。」

「よし、そんじゃ、おらはひしゃくの柄にかくれてチクリだ。」

ハチは水がめにかくれました。

「ハチどんにさされりゃ、サルはいたいいたいと、外へにげる。

じゃ、おらはふみ石の上でまっててやろう。」

そういって牛のクソは石の上にすわりました。

「石のクソをふんづけりゃ、サルはつるりと、すってんころりんだ。」


「じゃ、おらはひさしの上でまっててくれよう。ころんだサルの上にドシンだ。」


「よし、これでよし!」


こうして、みんなはサルのかえってくるのをまちました。

まだかな、まだかな。なかなかサルはもどってきません。

でも、山のカラスがカーカーないて、こがらしがふきはじめる夕ぐれともなると、

さすが、あそびほうけていたサルも、いそいでわが家をめざして一目散。

「ヒィ、さむいさむい。」

やっともどってきたな。クリもハチも牛のクソも、臼も、持ち場につきました。

そうともしらずにサルは、いろり端へ……。

「ヒィ、さむさむ、やれやれ、これでひとごこちついたわい。」るすの間に

「かわったことも……、ないようだな。」

 そのとき、あつあつにやけたクリが、パチン!

「アチチチチ……。水、水……。」

ハチが、そこをチクリ!

「イテテテテ……。」

子ガニたちも、そこをめがけて、いっせいにおそいかかりました。

「イテテテ……。」

大あわてのサルは、牛のクソをふんづけて、ツルリ!そこへウスがドスン!

さすがらんぼう者のサルもさんざんにいためつけられました。

そして―――、それからも、子ガニたちは、みんなで力をあわせて、しあわせにくらしましたとさ。



Saru Kani Kassen - The Battle Between Crab And Ape

One day, a monkey carrying a persimmon seed noticed a crab with a rice ball in its claw. The monkey was very hungry, and so asked the crab to trade the rice ball for the seed. The crab thought this an unfair trade and refused. But the clever monkey said to the crab, "Once you eat the rice ball it will be gone forever, but if you plant the persimmon seed, it will grow into a tree and bear a never-ending supply of fruit." The crab was persuaded, and the monkey got the rice ball.

The crab planted the persimmon seed in the corner of her garden. She watered it daily, telling it, "If you don't bud quickly I'll dig you up with my hoe." The frightened seed quickly sprouted. Then the crab said, "If you don't hurry up and grow, I'll snip you in half with these scissors." The bud quickly grew into a big tree. Finally, the crab threatened the tree, "Bear fruit or I'll chop you down with an axe." The frightened tree promptly bore fruit.

By fall most of the persimmons had ripened bright red. The monkey noticed this and, climbing the tree, began eating the ripest fruit. Soon the crab came along and, unable to climb the tree, asked the monkey to bring some persimmons down to her. "Sure!" said the monkey, but instead, he grabbed a hard, unripe fruit and threw it down at the crab's head, injuring her. The crab was laid up in bed for many days.



Before long, the crab's children became worried about their bedridden mother and cried so much that, unable to stand it any longer, a bee, a chestnut, a sewing needle and a stone mortar got together and agreed to help the baby crabs get revenge on the monkey.

While the monkey was away from his house, they formed a plan of revenge: the chestnut hid in the ashes of the monkey's fireplace, the baby crabs in the water tub in the kitchen, the bee in the bucket of miso paste, a traditional seasoning made with soy beans, the needle in the monkey's bed, and the mortar above the doorway. Then they waited for the monkey to return.

In the evening, the monkey came home. "I'm so cold," he exclaimed, and just as he plopped down next to the fire, the chestnut burst up from the ashes, scalding the monkey's behind. The monkey ran yelping into the kitchen and dunked his hands in the tub to gather water to dowse his burning pain. The baby crabs jumped out and snapped at him with their claws. At this, the monkey dropped the jug and picked up the pail of soft miso to spread over his burn. The bee sprung out promptly and stung him left and right. The helpless monkey then retreated to his bed, but jumping into it, he was poked all over by the needle buried under the covers. Screaming "Ouch! Ouch!" the monkey finally made to flee the house, but just as he got through the doorway, the mortar clanged down on his head.

Groaning with pain, the monkey cried, "I promise I'll never misbehave again!"

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The English translation changed two interesting things in the story. Firstly in the Japanese version the ape died at the end, as result of his earlier deeds. And secondly one character helping to defeat the monkey was completely erased from the story, the bullshit. The bullshit joins the crabs like the other creatures and places itself on the ground, so that the monkey will slip and fall to the ground.

Nakamura-san said that even for Japanese fairy tales, a bullshit is a really strange character ^_^ In case you looked at the Japanese versions with the character icons and wondered about the う, う stands for ushi which means cow and the brown circle around it, well ^_^

4 comments:

Leslie P. Polzer said...

The Japanese version also seems to be arranged like a stage play, with every character having their say.

Where are all these cute pictures from?

Vilwarin said...

Yes you are correct. Letting the character speak for themselves, gives the story a little more life.

While fairy tales are commonly accepted as having no copyright, sooner of later I will get into trouble for taking the cute pictures from this site: http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/
and the Japanese text + character pictures from here:
http://www.naozane.co.jp/komet/arakaruto/sarukani.html

Maybe I should mention the source of the pictures in the Blog entry? What do you think?

Leslie P. Polzer said...

I think you should do two things. :)

First ask the authors of the pictures and text whether it's okay with them to use them here and second mention of the source of them.

Vilwarin said...

yes that sounds about the right thing to do. I sent an email to the page, I got the pictures from and am awaiting their reply :)